看護師として、総合病院勤務時代に
時々、年齢を重ねた女性が
おしもの疾患で入院されることがありました。

布団をめくって患部を診ると、
陰部から何やら赤いものが飛び出している様子。

(※当然ナースの私は当時それが何かを把握しておりましたが)

陰部から飛び出していたのは子宮でした。

女性は「子宮脱」と言う疾患で著しく生活に不便をきたし、
手術をするために病院にいらっしゃったのです。

子宮脱とは何らかの理由で
子宮が本来の位置から下垂
あるいは膣から外に飛び出してしまう疾患です。

実はこの子宮脱、あまり知られていませんが、
非常に多くの女性を悩ませる疾患で、
とくに更年期以降の女性、
お産を経験された女性の約半数が生涯のうちに発症するとされています。

何故あまり一般的にに知られていないかというと、
場所が場所、症状が症状なだけに
たとえ発症して困っていても、
羞恥心から病院を受診しないで1人で悩んでいる方が多いそうです。

実際、ナース時代は病棟では時々拝見、
手術室では日常的に行われていた術式でした。

現場としてはとうていレアなケースではないと言う感覚でした。

軽いものを含めると2人に1人は発症するこの子宮脱。

原因は子宮を支える骨盤底筋群の緩みによって起こります。

子宮をハンモックのように支えてくれていた筋群の力が弱まり、
子宮を支えきれなくなり、
ついには産道、つまり膣めがけて落ちてくるのです

骨盤底筋群が緩む理由はお産の他に、
肥満、便秘による強いいきみ、喘息による慢性的な咳こみなどなど…。

子宮脱は命を脅かすような病気ではありませんが、
炎症や感染を起こしやすくなったり、
排尿•排便障害、歩行困難、性交時痛などの症状を引き起こし
日常生活に支障をきたすようになってしまいます。

自覚できるような大きな症状が出ている場合は
放っておくとどんどん悪化していきますので、
早めに病院を受診なさってください。

特に症状がない場合でも、
くしゃみなどをしてお腹に力を入れた時に
少しだけ尿が漏れるというような方は要注意。

骨盤底筋群が弱くなっており、
やがて子宮脱になっていく可能性があります。

いずれにしてもこの支えである骨盤底筋群を鍛えて
子宮の下垂をぜひとも予防したいと思います。

私がほぼ毎日行っているおしもの筋トレをご紹介いたします✨

初級バージョン

1⃣ 姿勢は自由です。
膣の場所を意識します
(尿の穴でもない、お通じの穴でもない、その間、ズバリ膣の穴です)
2⃣ そこを締めます
3⃣ 緩めます
4⃣ 繰り返します

以上

私はこの感覚を自分のものにするまで
しばらく日数がかかりました。

これが出来たら次の段階へ

中級バージョン

1⃣ 息を吸いながら膣を締めます
2⃣ そのままおへそまで締め上げるイメージで力をキープ 10秒
3⃣ ゆっくり息を吐きながら少しずつ緩めます
4⃣ 10回繰り返します

以上

これを会得できたらさらに上級バージョンがありますが、今日は割愛します。

ちなみにこのエクササイズは
立ったままでも座ったままでも横になってもできます。

放っておけば下がる一方なのは顔や身体だけではありません

身体の内側からも下がってくるのです?

顔筋トレ、おしも筋トレで
顔も子宮も上げていきましょう!